経験から学ぶ子供たち
学校や塾では教わらないこと。
それは、テストや試験には全く関係のないことだけど、社会に出るためには必要なこと。
今回は大阪府守口市にある民間学童保育『キッズファミリー』と、同じく大阪府守口市にある牡蠣小屋&BBQ施設『ブルバレキッチン』による体験学習について取材させていただきました。
今回は子どもたちでカレー作りに挑戦するとのこと。
カレー作り体験から得られること
大人にとっては、なんてことのないカレー作り。
そんなカレー作りの体験学習を通じて成長をするKIDS FAMILYの子どもたちの様子をご紹介していきます!
〜学校では得られない「体験」を通じて
未来につながるたくさんの「きっかけ」を〜
守口市初の民間学童保育施設。
公設の学童とは違い、放課後がもっと有意義な時間になるような、将来役に立つたくさんの人間力を育てるプログラムを行なっています。
様々な「体験」が、興味、自信、勇気、希望などへの「きっかけ」を生み出し、子どもたちが成長していくうえでの選択肢の幅を広げていくことを目的としておられるそうです。
今回KIDS FAMILYの子どもたちがカレー作り体験をする場所は、大阪府守口市にある京阪百貨店守口店。
その屋上にある、牡蠣小屋&BBQ施設『ブルバレキッチン〜牡蠣小屋&鍋や@BBQ』を貸し切って行いました。
大阪府高槻市で居酒屋『道場』を経営する株式会社青谷フード。
株式会社青谷フードが新業態として展開しているのが『ブルバレキッチン』です。
冬は牡蠣小屋、夏はBBQ &ビアガーデン場として営業されているブルバレキッチンさん。
取材させていただいた1月は牡蠣小屋として、産地直送の新鮮な牡蠣や海鮮類、特製もつ鍋や牡蠣みそ鍋などを提供しておられました。
普段は毎週木曜〜日曜、祝日に営業されていて、主に地域の方中心に賑わうお店です。
ブルバレキッチンさん自慢の蒸し牡蠣をいただきましたが、プリップリで本当に美味しかったです!
最近だと元ラグビー日本代表の大畑大介さんも訪れ、美味しい牡蠣と鍋に舌鼓をうたれたそうですよ〜。
ブルバレキッチンさんはKIDS FAMILYの代表である中野氏の取り組みにとても共感されており、今回のカレー作り体験の他、ちゃんこ鍋大会なども行い、全面協力されておられるとか。
月に1度は子供たちの為にブルバレキッチンを貸し切りにして、のびのびと体験学習できる環境作りを整えておられるそうです。
牡蠣小屋のレトロ居酒屋風な風景に子供たちとは、なんとも言えない光景(笑)ですが、京阪百貨店屋上ならではの開放感ある景色…。
そして何より設置されているテントが子どもたちにとってはまるで秘密基地のような感じで、毎回大はしゃぎなんだそうです。
学校が終わってからキッズファミリーの子供たちは、京阪百貨店屋上にあるブルバレキッチンに集合。
ところが、さっそくカレー作り体験かと思いきや、まずは学校の宿題に取り掛かります。
やるべきことは先延ばしにしない。
宿題はもちろん一人でも出来ますが、友達どうし教え合いながら取り組む子供たちが印象的でした。
人に教えることで自分が本当に理解出来ているのか改めて確認することができますし、何よりとっても楽しそう…!
昔からある漢字ドリルや計算ドリル、プリント学習など。
文字を書いて学習するスタイルはもちろんなのですが、注目はタブレットを使用しての学習方法。
現代では、もはや当たり前ともされていて、昭和生まれの私は驚かされるばかりです。笑。
この日のキッズファミリーの子供達はタブレットを使用してどんなことをしていたのかというと、日本地図のパズルゲームや楽器アプリ。
楽しく簡単に学び、興味の対象をさらに広げることができ、とても理にかなっているなぁと感心しました。
宿題も済ませたところで、いよいよカレー作り体験開始です!
料理を全く経験したことない子供たちも、日頃からお家の人のお手伝いをしている子供たちも、今日はいつもと違う環境にワクワク。
キッズファミリーの先生方や、ブルバレキッチンの方々の話をよく聞いて、安全に楽しく行いましょう!
キッズファミリーに通う子供達は、小学校低学年から高学年。
色んなことを体験してもらいたいものの、刃物を扱うため無理は禁物。
個々の年齢、能力を把握されているキッズファミリーの先生方が、しっかりと役割分担していきます。
任された作業を無事に終えた子供たちは、達成感でなんだか誇らしげで、とっても頼もしく見えました。
包丁やピーラーなど、あまり使い慣れていない子どもたちにとって刃物はちょっと、おっかなびっくり。
でも大丈夫。安全に正しく使うことができれば全然怖くありません。
包丁を正しく握る、手を猫手にして添えるなど、ブルバレキッチンの料理人さんの言うことをきちんと守って安全に調理することができたようです。
ジャガイモの芽には毒があるので、とりのぞく。
お米は加熱することで、柔らかくなってご飯になる。
玉ねぎは切ると涙が出る。
普段何気なく食べている食材について、実際に調理をしながら学んでいきます。
中には熱心にたくさん質問をしている子も…。
すっかり料理に興味津々みたいですね。
お米研ぎ担当の子どもたちから聞こえてきたのは「お水つめたーい!」
食材カット担当の子どもたちから聞こえてきたのは「玉ねぎきったら目が痛い〜っ」
いつも当たり前のように食卓に並ぶ料理も、こんな風に大変な思いをしてるんだなぁと学んだ子供たち。
お家の人に改めて感謝の気持ちを持つことができるようになりました。
明日からお家の人のお手伝いしよう!…なんて行動してくれるといいですね。
さて、みんなで協力しあいながら苦労したカレー作りですがようやく完成!
早速試食していきましょう。
「おいしいー!「うんめー!」「このジャガイモ私が切ってん」「後でおかわりしよー?」
みんなで苦労して作り上げたカレーの味は格別。
楽しそうな会話が聞こえてきます。
ところがキッズファミリーの先生方曰く、お家の方のお仕事の都合で、普段は一人で食事を済ませる子どもも少なくないとのこと。
このように誰かと今日の出来事や楽しかったことを、おしゃべりしながら食事時間を楽しく過ごすこともとても大切なこと
なので食育についてはこれからもいろんな形で取り入れていきたいですね。
今回は大阪府守口市にある民間学童保育『KIDS FAMILY』の体験学習について取材させていただきました。
今回の体験学習で
子どもたちが成長できたこと
どうやら成長出来たのは、子供たちだけではないようです。
「『先生』なんて言われることがあるなんてな〜」
ブルバレキッチンのスタッフさんは少し照れたご様子。
ですが、成長する子供たちの姿を見て、食育について感心を持たれた様子でした。
今後も毎月1回はブルバレキッチンで体験学習の場所として提供されるそうです。
スペシャルゲストをお呼びしての体験学習。
屋上の花壇を畑にして、子供たちが一から食材を育てる等…。
ワクワクするようなプログラムを地域の皆さんで考えておられるそう。
今後も温かく見守っていきたい素敵な空間だなと思いました。